【Q&A】現地の高校/インターナショナルスクールの高校に留学したいのですが

弊社では現地の高校・インターナショナルスクールの高校への留学のお手伝いはご提供しておりませんが、
高校留学のお問い合わせを時々頂くため、「よく寄せられる質問」に加えました。

そのため、高校留学について、弊社にお問い合わせを頂いても、お答えやアドバイスを差し上げることはできませんので、ご了承ください。

原則として、シンガポールの現地高校やインターナショナルスクールの高校に入学するには、それまでも英語教育を受けているなど、入学してすぐに授業についていける英語力を求められます。

高校は英語を学ぶ学校ではなく、中学までに学んだ各教科の基礎知識をより高める場です。英語を学ぶのではなく、様々な科目を学ぶのが高校です。

そのため、日本の教育を受けてきた子供が、いきなり現地の高校やインターナショナルスクールの高校に入学するのは相当厳しいのが現状です。

現地高校・インターナショナルスクールの学費

どちらの高校もとても高額な授業料です。

現地高校は、高額な外国人料金が適用され、150万円/1年程度です。インターナショナルスクールは、学校により違いはありますが、300~400万円/1年程度です。

シンガポールの現地高校(地元高校)への留学

まず入学の大前提として、英語の授業についていけるだけの英語力を求められます。英語を学ぶためにシンガポールの現地高校へ留学するという選択肢はありません。

シンガポールの教育制度は小学校6年・中学校4年・高校2年です。
その為、日本の高1→シンガポールの中4 日本の高2→シンガポール高1に該当します。

また中4(日本の高1の学年)への編入は卒業試験対策の為、認められておらず、少なくとも1学年下の中3への編入になります。(授業についていくのが厳しいと判断された場合、更に1学年下げての入学もあります)

入学以前に語学学校に通学する期間も必要ですので、同学年に比べ2~3年程度も学年を下げてしまうことになります。

心身共に成長が著しい思春期に、クラスメートが自分より2~3才も下の環境で学ぶ、日本の同級生よりも2~3学年も遅れてしまう、そこまでしてシンガポールの現地高校に留学させる意義があるのかをお考えください。

それよりも、日本の高校でしっかりと学ぶべきことを学び、高校卒業後に海外の大学留学を目指すのがより効率的であると思います。

インターナショナルスクールの高校への留学

シンガポールには英語で学ぶインターナショナルスクールの高校が多数あります。インターナショナルスクールは学校により入学基準は異なりますが、人気校(伝統や進学実績の良い学校)ほど、その傾向が強いです。

但し、最近はインターナショナルスクールが増加したことで、生徒獲得競争も激しくなり、入学時の英語力がそれほど問われない学校もいくつかあります。

しかし、高校の存在意義は各教科を学ぶことですので、授業についていける英語力を身に付けるために、最初は英語非ネイティブのクラス(ESL)に入学、学校が定める英語基準に達したのちに、一般のクラスに移れるというシステムが一般的です。

英語非ネイティブのクラスから抜けることが出来なければ卒業も遅れ、最悪、規定年齢までに卒業できなければ中退となってしまうケースもあります。

結局、授業についていけるだけの英語力が必要であることには変わりありません。実際、英語も十分身に付かず、高校で本来学ぶべきことも学ばず「高校中退=最終学歴中卒」になってしまう悲劇も起こっています。

また高校生世代の場合、本人の積極的な意思ではなく、親の意思で海外の高校に入学するケースが多いと思います。

しかしインターナショナルスクールに通う高校生は、英語で各教科を学ぶ中で、「日本の高校でこれらの教科を学んでいたら、もっと理解も早く成績も良いのに」という思いを持つ子供も少なくないようです。

少しでも早く英語が出来るようにさせてあげたい・・・という親の願いから高校での留学を考えられたのだと思いますが、もう一度「高校で学ぶ目的」を考えてみてください。

親子留学、・幼・小・中・高校への留学について
カテゴリー: よく寄せられる質問, 親子留学について   パーマリンク