【Q&A】 シンガポール訛り、実際はどうなのでしょうか?

シングリッシュについて、一番わかりやすく言えば、外国人が日本に留学する時に東京ではなく、東北や大阪に留学するのと似ていると思います。大阪に留学しても、日本語学校では標準の日本語を学びますが、街に出れば関西弁が飛び交っています。シンガポールもちょうどそのような感じです。

そういう中で留学するのが良いか悪いか、それはご自身で今回の留学をどうとらえているかだと思います。

とにかく英語を使えるようになりたい、英語コンプレックスを取り除きたい、というのが目的なら、シンガポール留学はかなりお勧めできると思います。

理由は幾つかあります。

1)同じアジア人だから違和感・威圧感がない
シンガポールは日本人と似た顔立ちのアジア人の国です。そのため街を歩いていても違和感がなく、話をする時も外国人と話すという緊張が少なく、威圧感もあまり感じません。また日本に対して親しみ・憧れを持っている人が特に若い世代では多いです。一方いわゆる欧米諸国にでかけると姿格好がアジア人とまったく違う西洋人の国ですので、まず体格の違いだけで威圧感を感じてしまい緊張してしまいがちです。会話というのは精神的な部分にもかなり左右されるので、その点、あまり緊張せずに英語を使えると思います。

2)英語が単純 細かな間違いに拘らないことが大切
シンガポール人も元々英語が母国語ではありませんので、シングリッシュはとてもシンプルです。過去形・過去分詞・複数形・単数形・Sをつける・つけないといったことを余り気にせず、それよりも相手に通じることが優先されます。日本人が英語を実践で使えないのは、シンガポール人とは逆で細かい文法にこだわりすぎて、間違えてはいけないと考えてしまうからです。

しかし実際のところ、Sがつくかつかないかで、違った意味で相手に伝わってしまうことはめったにないことです。とりあえず英語を使えるようになりたいのなら、言葉を難しく捉えず、とりあえず伝えてみよう・・・というシンガポールはお勧めできると思います。

3)今後、英語を使う相手は同じアジア人 アジア各国の訛りに触れる
シンガポールで使われている英語はシンガポール訛りの英語だけではありません。
シンガポールは住民の3人に1人が外国人です。その多くは私たちと同じアジア人。語学学校のクラスメイトも、インドネシア・ベトナム・タイ・カンボジア・台湾・韓国・中国などアジア各地からの留学生です。もちろん皆さん、それぞれのお国訛りの英語を使って生活しています。多様な文化・多様な言語を持つアジアをぎゅっと濃縮したのがシンガポールです。

これからの時代、英語を使う相手は、アメリカ人やオーストラリア人、イギリス人ではなく、私たちと同じく英語を外国語として使うアジア人である可能性が圧倒的に高いはずです。お互い訛っていたり、間違えるのは当たり前、そんなアジア各地の訛りに触れて慣れておくのは、アジアの時代において、必ずやプラスになると思います。また訛りに触れるだけでなく、アジア各国の様々な文化や宗教に触れることで、相手を理解する力をつける、これも大切なことです。

ただし訛りについて言えるのは、日本人である以上、シンガポール訛りの問題以前に、日本語訛りがあるという現実です。いくらアメリカやイギリスに留学しても数ヶ月の留学で日本語訛りが取れて、アメリカ人やイギリス人と同じ様な発音で英語がしゃべれる人はまずいません。

実際にシンガポールで海外営業の第一線で活躍している日本人駐在員も、見事なまでの日本語訛りで仕事をしている人がたくさんいます。それでも英語はどんどん口からでてきますし、相手にも伝わっています。

言葉は所詮道具ですので、訛りうんぬんよりも、相手に伝えることが最も大切なことです。発音を気にする余り、相手に伝わらなければ本末転倒ですから。

ちなみに実際にシンガポール留学をした場合、語学学校に通っている間はシンガポール訛りの影響はさほど無いと思います。語学学校に通っている間は普段話をするのは、学校の先生であったり、同じ留学生であったりするのであまり影響を受けないのです。その後、就職してシンガポール人の中で働きだしてから、シンガポール訛りの影響を受ける方が多いです。

シンガポールで生活しているとシンガポール人は言葉の天才だとよく思います。英語・北京語・福建語・広東語はぺらべらで、マレー語も少しわかり、今は日本語を勉強中、しかも勉強を始めて3年くらいなのに、普通に会話ができてしまう、という人が珍しくありません。

英語で話していたのに、いきなり途中から中国語に変わったり、話す内容によって言葉を使い分けたりもします。例えばアメリカ映画の話をする時は英語、香港映画の話をする時は中国語といった感じです。極端な話、一人が英語、もう一人が中国語で会話をしても、二人の意思疎通は出来てしまいます。

生まれた時からの環境が多言語社会であることがかなり影響していると思いますが、語学を学ぶことについて、まったく構えず、間違えることを気にしないのが上達に結びついているのだと思います。

極論を言えば、最終的にはどこで勉強しようが本人の努力次第、英語が公用語の国であれば、シンガポールでも、アメリカでも、どこでも同じだと思います。勉強ももちろん大切ですが、それよりも、英語に触れる機会をどれだけ作るか、これが使える英語を身につけることが出来るかどうかの分かれ目です。

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