シンガポールのジカ熱(ジカウイルス感染症)について

【追記 2016/09/13】
ジカ熱について、とてもわかりやすい解説記事です。「ジカウイルス感染症、理解するための5つのポイント」(朝日新聞DIGITAL)

日本でも報道があったように、ジカ熱患者がシンガポールでここ1週間程度、次々に見つかっています。

なじみの無い病気に、シンガポールへの渡航を不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本の国立感染症研究所の「ジカウイルス感染症とは」に記載されている説明の要約です。

  • ジカ熱は、蚊によって媒介されるジカウイルスによる感染症です。
  • ジカウイルスに感染しても約80%の人は症状が現れません。
  • 症状が出ても、発熱(それほど高くはない)・発疹・目の充血・関節痛等、症状は酷くはありません。
  • ブラジルでは、妊婦が感染することで小頭症児が多発しています。
  • ジカ熱そのもので健康な成人が死に至ることは稀です。
  • 基礎疾患があり免疫力が低下している場合は死に至ることもあります。

ジカ熱がこれほどまでに騒がれる理由は、妊婦が感染することで小頭症児が多発しているからです。その為、妊娠中の方以外は、感染にはそれほど神経質にならなくても良いと思います。

むしろ、同じく蚊によって媒介され、シンガポールでも常時発生しているデング熱のほうが、症状は重くなるのが一般的です。

そのため、日本の外務省 海外安全情報においても、以下のように「妊娠中又は妊娠予定の方」のみ、可能な限り渡航を控えるように呼びかけています。
シンガポールにおけるジカウイルス感染症の発生(妊娠中又は妊娠予定の方は可能な限り渡航をお控えください。)

シンガポールは赤道直下の熱帯の国のため、蚊は1年中発生します。マラリアはシンガポール国内で発生することはありませんが、デング熱は年間を通して発生しています。そのため、シンガポール政府は、蚊の駆除にとても力を入れており、「ボウフラを沸かせたら罰金」というシンガポールらしい罰則を設けています。実際、近所でデング熱が発生すると環境庁の職員が各戸を回り、ボウフラを沸かせていないか、植木鉢などをチェックしにきます。

また定期的な殺虫剤の散布等も行われており、蚊は日本の夏よりも少ない印象です。

今回のジカ熱患者増加においても、ほとんど全ての患者が、患者が集中した地域内に住んでいたり、働いていることがわかっており、患者の発生はかなり地域限定的です。政府は、発生地域にボウフラチェックの職員を集中的に派遣、同時に殺虫剤の散布を行い、根絶に向けた対応をスピーディーに行っています。

そのため、妊娠中、妊娠予定の方を除けば、発生地域以外であれば、それほど神経質になる必要はないと思いますが、不安な方は、虫よけスプレー・虫よけパッチ等を使用するようにしてください。

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