1) シンガポール就職事情

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シンガポール留学の魅力の1つに、留学後、そのままシンガポールで仕事を見つけやすい点が挙げられます。その理由は、

  1. シンガポールは英語が公用語・共通語、ビジネスシーンでは英語が使われています。
  2. 英語圏の国の中でシンガポールは就労ビザを取得しやすい国です。
  3. シンガポールには日本企業や外資企業が多く進出、求人の数も豊富、求人の種類も多種多様です。

「海外で働きたいけど語学力が不安という方」や「英語はそこそこ出来るけど、腰を落ち着けてじっくりと就職先を探したい方」に、長期留学後の就職はお勧めです。

但し、現地就職を実現するには、最低限の条件があります。

四大卒以上の学歴 数年程度以上の実務経験

この2つの条件、『絶対』ではありませんが、ほとんどの求人で『絶対』条件になっています。

まず学歴、これは就労ビザ取得に関係があります。四大卒以上であるか・ないかでは、原則として就労ビザの種類が異なり、取得のしやすさに大きな差があります。

四大卒の学歴をお持ちでない方は、和食の調理師や美容師、看護師など特殊な職業以外は就職実現は相当難しくなる覚悟が必要です。

また大卒でも、どこの大学を卒業したかでも、大きな違いがあります。

シンガポール政府の評価が高い大学は、より少ない給与で就労ビザを取得できますが、評価の低い大学卒の場合、かなり高額の給与を得なければ就労ビザを取得できない為、就職の可能性に大きな差が出てきます。

具体的には、評価の高い大学卒・25才くらいまでの方は、$3600で就労ビザが許可されますが、同じ年齢でも評価の低い大学卒の方は、より高い給料を得なければ就労ビザは許可されません。

例えば$4000、あるいはそれ以上です。25才くらいで$4000以上の給与はよほどの能力や特殊技能がない限り、得るのが困難な額です。

大学の評価は、偏差値での評価ではありません。世界大学ランキングや卒業生のシンガポールでの就業実績等によって、シンガポール政府が総合的に判断しています。

その為、学生数が多く伝統ある総合大学(例:早大・慶大・日大・東海大・近畿大など)は概して評価が高い一方で、女子大・歴史の浅い大学・地方私大・規模の小さな大学は評価が低くなる傾向があります。

次に職歴です。シンガポールの求人は、必要な時に必要な人材を採用する中途採用ですので、採用では経験、すなわち何が出来るかが重視されます。

また日本人が採用されるのは日本のビジネス習慣を知っていることが大きな理由であることも多いです。その為、日本で就労経験の無い新卒の方は圧倒的に不利になります。

最終学歴が四大卒未満の方(例:短大卒・専門卒・高卒等)・低評価大学卒の方

日本人が取得できるシンガポールの就労ビザは2種類あります。1つはEmployment Pass(EP)、もう1つは1ランク下に該当するS Passです。

最終学歴が四大卒未満の方や低評価大学卒の方がEmployment Passを取得するには、概して高評価大学卒の方よりも高い給料を得なければ、就労ビザは許可されません。

具体的には年齢にもよりますが、月給$4000-$5000が最低ラインです。この給与額、日本の感覚では、月給40~50万円程度になると思います。何か秀でたものを持っていなければ、なかなか貰える額ではありません。

一方、S Passは、本人の学歴や年齢より、雇用する会社自体で評価する部分が大きいのが特徴です。具体的には、その会社が雇っているシンガポール国民・永住権保持者の社員数に対して、S Passを取得できる人数は、20%(サービス業は15%)までです。

S Passは、Employment Passと異なり、支払う給与額は少なく設定されています。必要給与額は、就労経験年数により定められ、最低で月給$2200からです。

Employment Passで雇用するには、高い給料でなければビザが許可されないため、S Passで働く外国人は急増しています。そのため、S Passを取得できる枠を全て使い切っている企業も多く、S Passで採用できる求人はとても貴重で、応募も殺到しやすい傾向があります。

こうした事情から、最終学歴が四大卒未満の方は、Employment Passを取得できるだけの高い給与を支払える能力・技能がない限り、S Passの枠を持つ会社への就職、すなわち、運よくそのような求人に出会えるか?が就職実現の重要なポイントになっています。

どんな仕事があるのか?

東南アジアの中心都市シンガポールには、様々な日系企業が進出しています。
その為、求人のある業種・職種・ポジションも多種多様です。

海外で働く・・・というと特別なスキルを持つ仕事が出来る人・・・というイメージを持たれるかもしれませんが、そんなことはありません。

例えば、メーカーや商社、物流、IT、金融といった業界で営業や営業事務の仕事をされている方は多いのではないでしょうか? そうしたお仕事の日本人対象の求人はシンガポールにも数多くあります。

求人が多い業種 メーカー・商社・物流・IT・金融・サービス・飲食など
求人が多い職種 営業・営業事務・秘書・IT系エンジニア(ネットワークやアプリ系中心)・経理・カスタマーサービス(コールセンター)など

より詳しい業種・職種はこちらをご覧ください。【Q&A】どのような仕事が多いですか?

このように日本でも多い業種・職種の求人がシンガポールでも多いです。一方で特殊な職種、例えば、デザイナー・教師・看護師といったお仕事は、求人そのものの数が圧倒的に少ない為、実力も大切ですが、その求人にタイミング良く出会える運も大切になります。

お給料は幾らくらい貰えるのか?

お給料は仕事内容・業界によって様々ですが、目安として、数年程度の経験をお持ちの方・アシスタントや事務レベルのお仕事で$3000$4000程度、10年程度の関連した経験をお持ちの方で$4000$5000程度の求人が多いです。

実務経験はどのくらい必要か?

求められる経験は様々ですが、ジュニアレベルのポジションでも、最低2~3年程度の関連する実務経験を必要とするところがほとんどです。但し、コールセンター系(最近は減っています)は常に人手不足の為、内定も得やすく、経験もさほど問われないところが多いです。

新卒・経験無しで就職はできるか?

新卒の方の就職は、不可能ではありませんが、お勧めはしません。理由は、経験が無いことで、選考で圧倒的に不利になるからです。

ほとんどの求人が関連する職務経験を求めています。その為、書類選考で却下されてしまう可能性がとても高くなります。熱意・やる気だけではどうしようもならない部分が、そこにはあります。

海外で働きたいという夢を持っているからこそ、まずは日本で新卒として入社、そこでしっかりと経験(特に日本の仕事のやり方=海外でも日本人として採用される以上、日本的なビジネス慣習を理解していることは大切です)を積み、その後、海外就職に挑戦してください。急がば回れです。

日本の新卒一括採用の慣習は、経験の無い新卒者には、とても大きなチャンスです。就職活動のライバルは同じ立場の新卒者のみだからです。一方、海外での就職活動は、既に経験を積んでいる日本人がライバルになります。日本で新卒者が要経験の中途採用枠に応募するようなもの、どんなに困難なのかは明確です。

また日本は新卒を採用して戦力として育てようという考えが多くの会社に残っています。特に新卒一括採用を実施している会社はそうです。

その為、新卒者に対する教育も充実しています。まだ戦力にならない新卒者に時間と費用を費やして、更に給与まで与えて新人教育を行います。長い目で見て、どちらが有利・得かは明確だと思います。

シンガポールの求人には稀に新卒可のものもありますが、その多くは『経験者が応募しないから新卒でも可』という求人であることが多いです。

就職までに必要な英語力・就職までに必要な語学留学期間

必要な英語力は、個々の求人により異なる為、一概には言えません。

1人で交渉・契約が出来るレベルを求める営業の求人から、英語力はさほど問われない日本向けコールセンターの求人まで様々です。もちろん、英語が出来れば出来るほど、同じ職種でも対象になる求人は多くなります。

シンガポールの日系人材紹介会社では概ね目安としてTOEIC700点台以上を最低限必要なレベルとしています。但しあくまでも最低限のスコアです。理想は800点台以上です。

海外で働く場合、英語は出来て当たり前です。その為、英語力不足で落とされてしまうこともあると思いますが、それを補うのが職務経験です。

まずは英語に少々難があっても、職務経験を評価して採用してもらえる会社に就職、そこで海外就労の経験を積み、次にステップアップしていく・・・、このようなキャリアプランを描いて頂ければと思います。

年齢によって就職のしやすさは異なるか?

シンガポールでの就職適齢年齢は、求人の多さ・就職のしやすさの観点から、20代半ばから30代前半です。それなりに経験を積んでおり、現場を任せられる人材です。

30代半ば以降になると経験は認められても、部下(外国人の)を統率するマネジメント的な経験を求める求人の割合が多くなり、より高い英語実践能力が求められ、部下を持って仕事をした経験の無い方・海外関連の仕事経験の無い方は、就職に苦戦する可能性が高くなります。

留学中の就職活動の進め方

語学力がついてきたら学校に通いながら就職活動をします。就職希望時期の2ヶ月程度前からスタートする方が多いです。

面接は毎日のように行われることはまずありませんので、学校に通いながら十分に就職活動は可能です。就職活動は日系の人材紹介会社を活用するケースが多いです。

シンガポール以外の選択肢もあり

就職先はシンガポールだけではありません。周辺諸国、マレーシア・インドネシア・ベトナム・タイ・インドといった国での就職も可能です。

クアラルンプール・ジャカルタ・バンコク・ホーチミン、いずれも飛行機で日帰りできるくらいの距離です。これらの国はメーカーの営業や技術者の求人が多いです。

就職活動も応援 ~シンガポール就職セミナー~

留学中に就職活動をされる方には就職実現に向けてサポートをしています。
弊社は人材紹介業のライセンスが無い為、就職先の紹介は出来ませんが、就職活動のサポーター・アドバイザーとして、アウェイの地であるシンガポールでの就職活動に挑戦する皆さんに、経験に基づいた情報やアドバイスを差し上げています。

就職活動を始める際には、希望者の方に、シンガポール就職セミナーをご提供しています。
具体的には、
・シンガポールの就労ビザの仕組み/ビザ取得に必要な条件(卒業大学・経験・年齢で異なります)/シンガポールの一般的な雇用条件/就職活動の進め方/所得税の知識 といった就職活動を行うにあたり知っておくと良い情報・ノウハウをお伝えしています。
このセミナーは長期留学プラン・ワーホリプランの方は無料で受講できます。もちろん、就職活動中も随時アドバイスを差し上げます。

『就職について』のよく寄せられる質問
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